製薬業界

 インフルエンザワクチンを受ける人の中には、科学的なエビデンスを重視して受ける人よりも、プラシーボ効果を求めて臨む人の方が多いように思われます。つまり接種するだけで安心感が得られるため、何となく受けてしまうのです。プラシーボとは「偽薬」を意味する言葉で、科学的な有効性が0に等しい偽薬であっても、健康に良い影響を与えることがあります。確かに予防接種も、その後の安心感が免疫力を高める可能性は否定できません。しかしプラシーボ効果を副作用のあるワクチンに求めるのは誤りであると言えます。どうしてもプラシーボ効果を得たいのであれば、他の健康増進法を実践すればよいのです。

 薬に纏わる神話というものは、極めて堅固です。特に「病気を治す」「安全」といった神話は広く認知されています。薬の神話が根付いていることの背景には、製薬会社を中心とした共同体の存在が見え隠れします。薬の流通を整理してみると、大きく2つの系統があると分かります。一つは薬局で購入できる市販薬、もう一つは医師が出す処方薬です。中でも処方薬をめぐる経済規模は10兆円前後とされており、製薬会社の影響力は小さくありません。製薬会社はライバル企業に負けないためにも、「売れる薬」の開発に全力を傾けているように思います。また新薬の承認の取り付けにも余念がなく、医学界や官僚に対して頻繁に働きかけをしていると聞きます。新薬を待ち望む患者の声を拡大化するために、広報も欠かしてないようです。さらにメディアを利用して、大々的なCMを作成し、消費者に効用をアピールするわけです。こうした製薬会社の暗躍により、薬の神話はいつまで経っても崩れないのです。

こうした薬にまつわる知識を、薬剤師求人を探している方は知っておいて損はないと思います。

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